令和7年12月の積算基準の改定について

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異例の時期のリリース

今月国土交通省のサイトにて建築積算に関わる基準が改定されました。
内容を見てぎょっとしましたが、多忙を言い訳に最新情報にアンテナを張っていなかったのが悪かったのでしょう…

大きく変わったのが以下の2点

  • 公共建築工事内訳書標準書式
  • 公共建築工事標準単価積算基準

簡単な概要も含めて、弊社の見解を解説していきたいと思います。

今回の改定の目的

早い話が、労務費がきちんと確保できているか、を明確化してダンピング的なことをなくそう!という至極真っ当で健康的な目的のようです。

では積算ではどういった影響があったのかというと「材料」「労務費」の内訳がわかるようにしましょう、というお話のようです。(違ったらゴメンナサイ)

公共建築工事内訳書標準書式改定の概要

改定の前後比較表をみると、3頁分しか変わってないですが、実際我々にとって一番大きな影響はここです。

これまでの「種目別内訳」~「細目別内訳」までの作成に加え「その他」なるカテゴリが追加されました。

内容は至ってシンプルですが

  • 材料、消耗材料費等
  • 労務費
  • 上記以外

を区分して一式で集計するいったものです。本来内訳書の単価は一部例外を除き「材工」で合算された複合単価が主流です。つまりこれからは分けて表現するのか?といった印象を受けました。

公共建築工事標準単価積算基準改定の概要

新しい単価の概念「単位施工単価」が誕生しました。

詳細は省きますが、今のところ我々の業務フローが大きく変わることはないかという印象です。
※これから各省庁・自治体レベルでのマニュアル次第ではありますが。。。

現時点での対応状況

RIBC(営繕積算システム)は早速「材料・労務」で分けられるようにアップデートされました。ちなみに一部障害があったらしく、今現在(2025/12/22)時点ではきちんとバグは潰されたようです。

刊行物に関しては、2誌共、鉄筋・型枠工事の該当項目が市場単価から単位施工単価に置き換わりました。

これからの動向に注目ですね。

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